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2010年05月15日

プレイングマネージャー

プレイングマネージャーの教科書

結果を出すための
ビジネス・コミュニケーション 58の具体策
著=田島弓子 ダイヤモンド社 定価(本体1500円+税)

著者田島さんは私より2コ上の1967年生まれ。
マイクロソフト日本法人にて数少ない女性部長。
在籍中、個人および自身が部長を務めた営業グループで
プレジデント・アワード2回受賞!すっげー!ですね。
2007年に(つい最近)
キャリア及びコミュニケーション支援に関する事業を行う
ブラマンテ株式会社を設立。
http://bramante.biz/index.html

P40
コミュニケーションは、仕組み化できる

著者はコミュニケーションを
「仕事力向上の技術」
と位置づけてます。

最終的に目指したいのは「コミュニケーションの仕組み化」
日々の業務の一環としてコミュニケーションをタスク化
してしまえ!習慣化してしまえ!と言っています。

ちょっと恥ずかしい話ですが・・・

うちの会社ではって言っても・・・
(普通の企業とかでは当たり前のことですが)
(たぶんマリン業界では少数派だと思います)

スタッフ全員の「気づき日報」をメールで送信しています。
大きな会社ではないのですが、20人以上の
社員の日報を全部目を通すのはちょっと大変です。
3年前までは紙に書いてもらっていましたが去年からはメールです。

最初の年は日報と言うより作文(笑)
漢字の間違いも、何が書いてあるのかも良くわかりません(笑)
漢字の間違いをなおしたり・・・書き直してもらったり・・・
返信して褒めたり、指導したり、指示したりしていました。

スタッフも「気づきの日報」を書くのに1時間とか?かかっていたはず・・・
それでも、毎日続けると効果はでてくるもので
読んでいる私自身も楽しい。
へぇー、こんなこと思ってるんだぁとか
ここが良くわかっていないところなんだなぁとか
毎日情報が集まってくるんです。

プレイングマネージャー

単純計算

「20人の気づき」×200日 = 4000個の気づき 
年間4000もの情報になるわけで・・・
ひとり2つとか3つとか書いてくるので
年間10000個も会社の情報が入ってきます。

というわけで

3年も続けていると、かなーりいい感じになってます。
でも、やっぱりリアル会議も必要だと思います。

私は

「量質転化」という言葉が好きですが

本当に、量は質に変わっていくのを実感します。

最近スタッフに話していることは

「感じるな、考えろ!」という言葉で

私の尊敬する福野礼一郎さんの言葉です。

若い人(20代の日報・ダイビングインストラクターの日報)のパターンとして

・器材をなくしました。すいません。
・トイレが汚れていたので、掃除しました。
・〇〇〇〇する〇〇〇さんはすごいと思います。
・お客さんがダイビングを喜んでくれたので、うれしかったです。
・参加者に高齢の方がいたので気を使っている〇〇先輩に感動しました。
・海に流れが出てきたので注意しながら潜りました。

など感じたことを(素直なので)日報に書いてきます。

最初の1年は毎日書くことだけでも大変です。(文章になってません)
   2年目は読めるようになってきます。
   3年目のテーマは「考えて書く」です。

社会人になって3年目なんだから

「感じるな、考えろ!」

海が流れそうなことも
天気が悪くなりそうなことも
BCDのセッティングを〇〇〇するのも
〇〇メーカーのスーツが伸びて動きやすいのも
〇〇〇先輩のダイビングが上手いのも
〇〇インストラクターがカメラが上手なのも
車が錆びてしまうことも
連休の最終日の午前中は特に忙しいのも
大きく潮が引くのがお昼であることも
強い南風が吹くと、透明度がいい日が多いのも
小潮のときに洗い場が混雑しないことも
アルミのタンクのほうがバランスがいいことも

ぜーんぶ理由があります。
やっぱりプロって感じるだけではだめなんです。
福野礼一郎さんは自動車評論家(プロ)です。

こう言ってます。

「違いは誰にでも分かる。
  なぜ違うのか、それはひと握りの人間にしか分からない」

ダイビングで言うと
アルミのタンクと鉄のタンクは〇〇〇で〇〇。
と違いを語るのは一言で済んでしまう。

違いを語るのは一言だが、理由を考えていくと
あっという間に知識が足りなくなる。
疑問が疑問を呼んでいく。

ロールスロイスの皮は風合いがいい。
ホンダオデッセイのはビニールみたいだ。

↑↑↑ これだけ語るのなら「感じるだけで十分」


なぜだ?

違いの理由はなんだ?
鞣し方が違うのだろうか?

※革を柔らかくと書いてナメス/勉強になった

しかしそもそも「鞣す」とは何のことだ???

そいつを一から学ばなければこの先一生
ロールスロイスとオデッセイの違いの理由はわからない。
革(皮)を鞣して革にする技術を勉強し行程を見学すれば、
オデッセイの本革シートも元は同じ牛の皮だということが分かるだろう。

ロールスはただキズのないものをよーく選んでから
タンパク質を固定する薬品処理(「鞣し」)を施し、染料で着色し、
ラッカーで薄く着色しこれを縫製してシートにして終わる。

オデッセイはそうではない。
コストを安くするため牛皮の選別は適当にしておき、
その代わり鞣した1回やったあと表面をサンドペーパーで削ってキズを消し、
あとでシボ模様を型で押し付けている。
鞣した皮を染めただけでは長年の間にエアコンの冷気や湿気や
毎日の摩擦で皮がどんどん痛み変色したり劣化したりしてしまう。
だから鞣して染めた上からポリウレタン樹脂の染料をたっぷり吹きつける。
表面からプラスチックでべったりコーティングしてしまえば
革はビニールみたいに上部になる。こいつを縫製してシートにかぶせたあと
あちこちにできた細かいシワにスチームをかけ、革を縮めて取ってしまう。
シワが寄っていると「欠陥品だ手抜きだインチキだ」
と騒ぐお客さんがいるからである。
だからオデッセイとロールスの革シートのその違い、
その「風合いの違い」とは単なるセンスの違いだけではないのだ。

 礼一郎式外車批評 双葉社 定価:本体1500円+税 P180より 

やっぱり「違いを知る」って大事だと思う。

この前もスタッフみんなで話し合った!
何で白いスーツは壊れやすい(剥がれやすい)

「剥離しやすいから・・・(そう言っている)」
「太陽にあたらない・・・(逆?)」
「肩に使っているから・・・(質問が理解できていない)」
「カーボンが入っていないから・・・(それはゴムだ)」

など・・・みんなで考えてみる。

ウエットスーツの白い生地が剥がれやすいのは?

それを接着するための材料が違うからだ!

では、なぜ接着剤が違うのか?

通常の接着剤では、白の生地が透けて黄ばんでしまうから
そのため、接着剤は弱いんだ。

では、なぜ黄ばまない接着剤は接着力が弱いのか?

接着剤に漂白剤をまぜて白くしているから・・・

と調べて、考えていくことがプロとして大事なのでは。

それを何で何で?と
コミュニケーションをとるために?
情報を共有するために?
スーツを大事に使うために?
プライドを持って仕事をするために?

と一緒になって、仕掛けをつくって考える場所を提供して
みんなを管理する人を

プレイングマネージャー!という。


若手インストラクターへ

お客様の反応

楽しそう?
疲れていそう?

その違いは?

「違いは誰にでも分かる。
 なぜ違うのか、それは一握りの人間にしかわからない。」

やっぱり先輩のツアーは ち・が・う・なぁ は
 誰にでも分かる。
なぜ違うのか?  

例えば、料理で言うと・・
同じ卵で、卵焼きをつくったとしよう。
おいしい卵焼き と おいしくない卵焼き の違いは誰でもわかる。
なぜ違うのか?・・・・は考えないとわからない。

「感じるな。考えよ。」

先輩の
〇〇〇さんのツアーは面白い、と言っているのは感じているだけ。

なぜ?違うのか?

これがわかる人間は一握りしかいないと思う。
音楽も一緒、車の趣味も、料理も、おしゃれも
「違い」がわかる人間は一握りしかいない。
仕事だったら、なおさらです。


(株)アイランド倶楽部 渡口
(株)ライスロケット










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